『燦魂神話大系』 閲覧。

21th works　九ツ目の冠

―——強さだけが全ての将棋の王国で、彼らは何を掴む。

九条開成、C級プロ棋士、五段——…。

僕の自己紹介はそれだけ。強さ以外を語ることに何の意味があるのか。…参りました。参りました。参りました。

相手に敗けを認めさせる過酷な将棋の道の果て、この先に何があるのか。棋士という生き様への覚悟が揺らぐ中、

先人達の定跡を追い、それでも彼らは駒を握る。

神話大系２１ページ目は、強さを求め続ける棋士たちが辿る、果て無き旅路と宝箱の中身への一手。

20th works　ユビキリマイヒーロー

―――日記帳を捲る度、私は優しい珈琲の香に包まれる。

それは出会いの”物語り”。

人生を映画とするなら、あの日がきっとエピソードⅠ。

何でもないフツウの、だけどトクベツな1日の物語。

政府の研究機関にてプログラマー兼エンジニアとして働く青年ナユタの前に現れたヒューマノイドの少女シェリーは、”有り得ない言葉”を口にした――…!?

神話大系２０ページ目は、重力を蹴っ飛ばして自由へと歩み始める二人の、邂逅のFirst Cup。

19th works　ライツ・カメラ・アクション

―――目を瞑り、瞼の奥のかつての時代に想いを馳せる。

惑星アルカディアを目指して銀河の旅を続けるナユタたち一行だったが、スペースデブリとの衝突により宇宙船アポロは“Universe-MAP”未登録の名無しの小惑星に不時着する。建物ぽつんとひとつだけ。その奇妙な星で見つけた "宝の山"を前に、彼らは何を想うのか――…。

神話大系１９ページ目は、かつて其処に確かにあった”不自由な想像力”を巡る、静かな冒険譚。

18th works　おやすみアルカディア

―――記憶は言葉の中にある。言葉は俺の中にある。

西暦2219年、現在。人類はその活動領域を天の川銀河６分の１にまで拡大させていた。20年前に、惑星アルカディアから見つかった未知の動力源“カルディア”によって誕生した、これまでのロボットとは一線を画すその存在は“ヒューマノイド”と、そう呼ばれた。

元・政府中枢研究機関所属スーパー・エンジニアのナユタと、シェリー、ＳＳの一行は、”カルディア”の秘密を解き明かすべく、様々な困難を乗り越え、銀河を巡る旅を続けていた。「ねぇ、知ってる？ 折り紙を103回折り畳むと、宇宙になるんだよ」

神話大系１８ページ目は、200年後の想像を翔ける、新星SFヒューマンドラマ。