『燦魂神話大系』 閲覧。

17th works　一番星のアルトコロ

　あなただけが知っている、その星の名前は―――…

　遠い遠い銀河の果てに、タマワタシというイキモノたちがおりました。彼らは、他のイキモノからイノチを奪う一方で、集めたイノチを他のイキモノに与えることができました。何億光年が巡る広大な銀河で、無数のイノチを循環させる、この宇宙の調整者のような存在でした。これは、そんなタマワタシたちのはぐれ者“ホシクイ”を巡る御話。ホシクイが本物のココロとイノチを知るまでの物語り。

神話大系１７ページ目は、今夜も同じソラを見上げている大切なあなたの頭上で輝く道標。

16th works “epilogue of Triple circle”

　　　　―――――――僕から君へ。君から僕へ。

その日は星が綺麗で。春と呼ぶにはまだ肌寒くて。

真冬の残像の中、僕はただひたすらに、星の気配を

追いかけていた。

僕の想いも君の祈りも…たとえ月に呑まれたって。

健やかなる時も、病める時も、それでも僕は君に、

ただ君に――永遠の愛を、誓うよ。

神話大系１６ページ目は、僕から君へ。大事な大事な”あいつ”に宛てた Love letter。

15th works　君のマチネ ≒ 僕のソワレ

　…―――ごめんな。お待たせ、カムパネルラ。

あの頃の僕らには、根拠のない自信だけがあって、

話題なんかなくたって、いつまでも一緒に居られた。

　気がつけばロクな大人になってしまった僕たち

だけど…あの瞬間は、あの宝物みたいな日々は、

色褪せることなく、今もまだ確かにあるんだよ。

……過ぎたことにも意味はあるよ。きっとある。

神話大系１５ページ目は、

長過ぎた夏の終わりに銀河鉄道が運んでくる、”あの頃の君に伝えたい”僕たちの舞台。

14th works　イジッパリライオン

――突然現れたそいつは、まさしくライオンだった。

春は出会いの季節だと言う。三月。まだ少し肌寒い春のこと。そいつはいきなりぼくの前に現れた。堂々と。ふてぶてしく。まるで、そこにいるのが当然かのような態度で、気がつくと庭にいた。こうして、ナンノマエブレモナクライオンと出会ったぼくの"物語り"が始まる。 

神話大系１４ページ目は、

ぼくと親友のケンちゃんと不思議な友達クシバを結ぶ、ほんわか朗読劇。

13th works　鴨川ブルースは明日に届くか

　―――答えはいつだって、自分自身に問うものだ。

努力して、努力して、努力して、努力したことが

こんなにもあっけなく終わる――…

百の努力も、千の努力も、結局はひと握りの天才に

潰される。それなら、俺たちが前に進む意味を、何かを続ける意味を――どこに見出せばいいのか。

神話大系１３ページ目は、

10th works『ペトリコール』 に登場した風間累の高校時代を描いた、青春の悔し涙。

10th works　ペトリコールは月に届くか

――――雨に沈めたピアノの音色を君は知っている？

ねぇ、雪月。僕は君に、伝えたいことがあるんだ。

……これはきっと、くだらない男のプライドの話だ。

それでも、この指先に残る熱は僕だけのものだから。

この雨の向こうに僕は答えを問わなければいけない。accelerando…どれだけ速度を上げれば、

僕は君に――追いつけるかな？

燦魂が贈る神話大系 記念すべき10ページ目は、青く苦い痛みを嚙み締めた貴方への独奏曲